本日、紀宮様のご結婚式が行われました。
心よりお喜び申し上げます。
今回、皇室の結婚式ということで
保守的なものになると思いきや
あにはからんや
随所に紀宮様のアイディアと
主張がさりげなく盛り込まれてたようです。
まず、シンプルなドレス。
光沢の美しい純絹製の生地だと思われ
アナウンサーが「白いロングドレス」と表現するには
生成りの、もっと言えば金色に輝くような
なんとも上品な色をしていました。
皇居で養蚕されているので、もしかすると
その絹を使われているのではと推察申し上げます。
シンプルなドレスに
ヘッドピースは?というと、
テレビで拝見させていただいた限りでは
ティアラやボンネはしていませんでした。
これにはきっと分けがあるのでしょう。
そして、お手元には末広。
ドレスと扇子、その和洋折衷のコラボこそ
ニッポンの文化の根底に流れる面白みでしょう。
これをブーケやバッグにすれば、ありきたりですし
神前式に進まれる示しとしても効果がありました。
しかし、このさりげない小物遣いも
末広の持ち方の美しさ、持続力を考えると
真似しようとしてもなかなかできるものではありません。
そして神前式。
普通ならば、新郎は紋服に袴、新婦は白無垢または黒振袖ですが
今回は
モーニングコートにロングドレス。
ここも、意外な感じがしましたが、宮様の
圧倒的なオーラが有無を言わせなかったのかもしれません。
さて、いよいよ披露宴です。
お色直しを済まされて、司会進行より
「新郎新婦の入場です」この台詞は変わりありませんでした。
正面の扉より御二人が入場されます。
新郎はモーニングコート 新婦は訪問着。
ここが最大のポイントでございます。
この訪問着、ただの訪問着ではございません。
母美知子様よりお借りしたものだそうです。
ここに母娘の情愛の深さ、慈しみ敬う美しい関係を
具現化したように思えます。
本来ならば、当たり前の親子の姿も、
昨今のニッポンにとっては、如何なものでございましょう。
乾杯の発声をした石原氏によると
「言葉は無かったが、お互い礼をして美しさに
ジーンときた」
信頼関係の上には言葉数は少なくても
理解しあえる。ここにもニッポンの心が残っていました。
礼の美しさは、各所に見られたと思います。
お辞儀をするだけの動作。
たったこれだけなのに、その人の歩んできた
人生をも表現できるのだと、あらためて
ニッポンの礼儀作法の奥の深さを知ることができました。
お辞儀をしただけで、周囲を和ませ、癒し、心豊かにしてくれる。
娘が旅発つ朝、母は娘をしっかり抱きしめ
「大丈夫よ」と何度もおっしゃったと言います。
この何気ないことも今の家庭にはできないことかもしれません。
もちろん、幼少の頃はできても、し続けるということ
これがなかなかできないものなのです。
結婚式の話からだいぶ反れてしまいました。
そうそう、式でお召しになったあのドレス。
もう皆さんご存知かと思いますが
紀宮様がお気に入りのルパン三世カリオストロの城に
でていたお姫様のドレスが元のデザインのようです。
後姿もそっくり。
憧れの姿になられた宮様。
それで、ティアラなどのヘッドピースをせず、
あのヘアスタイルだったのですね。
(この項は、テレビや新聞などを参考にし
推測の域を出ない部分もあります。
予めお断りさせていただきます)
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